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「歩が居たのでは、優も安心して結婚できまい。
最近は、婚期など関係ないと言う輩もいるが…本静の男は、どちらかと言えば伴侶を見つけて子供ができるのが早い。
もし、優が婚期を逃したら…
結婚したとして、嫁さんも、新婚家庭にこんな小さな子供がいたら…」
俺の結婚を盾に、アムを連れて行こうとするのだけは止めてくれ。
俺も未成年だったら、あちらの婆ちゃんとホンワカグループに入れたのに…って?アレ?カオルくんが居ない?
「優しく温かく…真面目で少し強がって大人ぶっているクセに寂しがり屋なところが、彼の魅力だと…目立たないようでいて、彼の強さの根源は家族愛にあると俺は思う…」
・・・・・
何でカオルくんが、爺ちゃんと注しつ注されつしてんだ?
「爺ちゃん、彼未成年…。」
「安心せい!ただの梅の炭酸割りじゃ。」
ふたりのそばに、のこのこ行くんじゃなかった…。
「安心してください!
俺様が、末永く彼を守りますから!
俺様にも可愛い弟がいますし、なんなら纏めて面倒みさせていただきます!
お孫さんを俺にください!」
「ほう…………………………………やった!
その目!気に入った、持ってけ泥棒!
ついでに、歩は…勇くんを娶れ!」
婆ちゃんが、「アナタ、呑み過ぎですよ。」と…そっと爺ちゃんをたしなめる。
カオルくんが呑んでいたのは…梅酒の炭酸割りだった…。
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