†7.

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 食堂で周りを絶句させた以降、アムにちょっかいをかけようとする輩は激減し…世は事もなく、時は平穏に過ぎ去ろうとしていた。 …あ?そういえば、次の日…たまたまアムを摘まみ上げて廊下に出ていたシルバーに可愛い男の子が、ピカピカの革靴を片方持って来た。 「ぁ、ぁ、あのぉ…これぇ昨日食堂で拾ったんですが…。」 真っ赤になって震える可愛い… 「…産まれたての仔鹿や…かわええ…」 「あ゛?」 シルバーは靴を渡された瞬間、それをアムの後頭部へパコーンと投げつけた。 「ああ!?昨日俺の頭直撃したのって、コレ?」 「磨いてシューズロッカーにしまっとけ…。」 「ぇ、なぜに日本語?なぜに俺様命令口調?いややわぁ」 片方だけの靴を指で摘まんで苦笑いのアムを押しのけるように、仔鹿な男の子がふたりの間に入った。 「ぁ…ぼ、僕アナタのファンなんです。握手していただけますか?」 「ホレ、可愛い仔鹿がこんなん言うとりますけどぉ~」 「あ゛?どチビ…いつから関西人になった…?」 仔鹿ちゃんはガン無視で、アホか!と持っている靴で後頭部を…パコーンと…。 「俺の前で悪ふざけとはいい度胸だな…」 「…だって、関西風が好きだったっていうから…。」 「あのぉ…」 「あ゛?俺は味は薄い方がいいと言っただけだ。」 「あのぉ…」 無視するのは可哀想だよ。
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