†7.

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 ・・・・で? 「…で?順作くんからそれを貰ったっスか?」 「うん、背景をパソコンで書き込んだのは俺。…んでもって、勉強しなさいって貰った。」 題名は『君は心の彼だから』。黒髪のキリリ顔の不良がビビり美人と付き合うまでの出会いとアプローチまでの恋愛話し。 え?なんで知ってるかって? 「え?シルバー用に貰った薄い本をお兄さんに送ったッスか?」 あんぐり口を開けて呆れ顔のイチズくん。 「シルバーにアレ渡したら、即ごみ箱に捨てたし…脳てんゴン!されたし…。 俺、本なんて…動物図鑑と料理本くらいしか見ないもん。…後は母さんの作った童話くらい?あ、でもアレは自分で読むより、読んで貰うのが好きかな…。」 因みに…亡くなった母親は童話作家で、動物図鑑は亡くなった父親が作製したモノ…。 だから、コレはイチズくんにあげるね!と言って、イチズくんに薄い本を押し付けた。 「うーん、コレを俺が貰っても…。」 …だよねー。
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