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なんのかんの言いながら、面倒見の良い順作君には本当に頭が下がる。
多少の腐安はあるものの…つかず離れずアムを見てくれている。おかげで…アムに対して風当たりが強いのも、本人はまったく動じていないみたいだ。
♪ピンポンパポーン♪と放送のチャイムが鳴ったのは、試合開始前練習の…今まさに、補欠のアムが試合をサボろうと、そろりと一歩後退したその時だった。
「本静くん…おいコラ、アム…本部から呼び出し掛かったみたいだよ?
僕、ちょっとアムを連れて行ってくるから、みんな練習してて!」
「「えーっ、委員長抜けちゃうの?」」
「…髪の毛が?」
ゴイン!と笑顔の順作君から拳固を貰うアム。
「ヒー…シルバーといい順作といい…これじゃあ、俺の方が禿げちゃうよ…」
「その肝心のシルバーが、顔見せすら来てないんだから。これ以上補欠に逃げられたら、交代要員居なくなるだろ?
逃げないように見張っとく!」
「「おーっ!頼んだぞ、檜狭山委員長!」」
…頼りになるよね、順作君…良い子や~。
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