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「隣の陣地には別のチームが入っているから隣は隣…今は目の前の、自分のテリトリーに集中しろ。
ガキ共の中には密猟者がいるらしい…反対側のあの網が密猟者の物らしい…と言う噂だ。
そのための監視員が、首からホイッスルを下げているアイツだ。
相当なお偉いさんらしいから、一応言う事は黙って聞いとけ。
お前の仕事は、ガキ共から針鼠を奪って捕獲網に入れ保護する事…分かったか?ついでに…網の下部は見るな。破れていても、修理している暇はないぞ…。」
逆にバスケットゴールの下を縫い合わされたら困るだろう………………何とはなく、嫌な予感がしないでもない…。
「針鼠…接触によるストレス…0,53で針。
…両手で掴んで歩くのは危険…針を出す前に捕獲。
…片手で弾む習性を利用…チームの捕獲網はアレ…。
現地の子供達は針鼠の危険性に無知←
遊びのフリをして針鼠を奪い、捕獲網に入れる…。」
嫌、無知はお前だと思うぞ…アム。
「じゃあ、針鼠を捕獲してきます!」
チームのみんなはあんぐりと口を空けて…
「ホラ!俺達チームだろ?頼りにしてるからよろしくね?」
にっこりと微笑んで、小首を傾げれば…
「「お、オウ!」」
「…いいのか、あんな妙ちきりんな説明で?」
「あんなんで、バスケットのルールを理解できたのか?」
「とりあえず…当たって砕けろって事で…」
と、コートに向かった。
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