保健医な僕と…

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ガチャッ… 「………。」 俺はたまに屋上に行くが そこは前田の言うとおり不良の溜まり場だ 絡まれるから返り討ちにして 静かにさせていた 今日もそのつもりだったが… 「あれ、君は今朝の…」 なぜ先生がいる… それに不良共が1人もいない 「…こんにちは。なんで先生がこんな所に?」 先生はニコッと笑って 手に持っている煙草を俺に見せた 「先生も吸うんですね…」 「アハハ…たまにね」 先生は俺より年上なはずなのに 年上に思えない… 先生が童顔のせい? それとも身長か? 俺はフェンスにもたれかかり コンビニで買っておいたパンを取り出した 「…先生ここでサボってた生徒いませんでしたか??」 一番気になっていることを聞いた ここは穴場でサボる生徒やら なんやらで毎日溢れかえっている だから今日に限って1人もいないのはおかしい… 先生の顔を見ると あからさまに動揺していた 「あ、えっと…知らないよー最初から誰もいなかったよー」 嘘をついているのは一目瞭然 先生が追い払った? ………まさかな 「じ、じゃぁ僕はこのへんで…」 「はい…生徒に絡まれないように気をつけてくださいね。」 「ありがとっ…君も怪我とかしたら僕のところに遠慮なく来ていいから」 じゃっ! と言って先生は屋上を後にした…
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