2人が本棚に入れています
本棚に追加
僕の家は田舎にある。
それも「ド」がつく程の田舎だ。勿論、「エアコン」なんてないし、ましてやバスも通っていない。
カタナカの名前のものなんて「スコップ」とか「サンダル」くらいじゃないだろうか?
田んぼ、畑、山、川…
土地ばかりあって人間の気力はあまり感じられない。
ザ・『田舎』
僕はここで生まれ、育った。
木や草という自然が僕の遊び場であり、遊び相手だった。
いや、同級生の友達もいるか。
竹石大剛(タケーシ ダイゴウ)
通称、巨人。
力持ちでたくましい。野生の人間と呼んでも差し支えないだろう。
ただ、こいつは暑苦しいし、野球なんかに誘われると夕方まで帰って来られない。消えるなら、いつだろうか?イマでしょ!?
「行ってきまーす」
誰もいないのについ口に出してしまう。
そして家から出て一歩…二歩…三歩で大きな人影が目に入る。
最初のコメントを投稿しよう!