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プロローグ
日曜の朝、一つの道場で稽古をしている少年が居た。
悠「ハッ!タァッ!!」
ブンッ
ブンッ
今、木刀を振っているのは俺、未神 悠だ。剣術をしていたのでそれが習慣になってしまったんだ。
悠「ふぅ。これぐらいでやめておくか」
俺は稽古を切り上げ、今は誰も居ない家に向かった。
両親は幼い俺を捨てどこかに行ってしまった。
悠「あっ、そういえば冷蔵庫の中、何もなかったんだった」
冷蔵庫の中に何も無いことを思いだし、俺は買い物に出掛けた。だが、その前に
占い師『はーい。今日の運勢最悪な人は、………双子座の貴方です。ぶっちゃけ名字の漢字が未で下の名前が悠で少し武術を習っていて、16歳で髪が銀髪の人はたぶん死ぬと思います。助かる方法は無いです。それではまた明日』
悠「……………」
双子座、16歳、銀髪、武術習っている。
名前が『未』神『悠』…………。
えっ?何、俺死ぬの?
悠「……だ、大丈夫だよな」ダラダラダラ
汗が滝のように流れ出す。
悠「全く、占い何て当たる訳――」
猫「ニャ~~~~」
黒猫が俺の前を横切る。
悠「ぐ、偶然――」
ブチッ
悠「……………」
新品の靴の紐が切れる。
悠「切れ目でも入ってたんだな。うんうん」
鴉「カーーッカーーッ」
鴉が俺に向かって鳴いてくる。しかも一羽や二羽じゃなく三十羽ぐらいで一斉に
悠「か、鴉だって機嫌が悪い時も有るよな」
女性「あっ。危ない!!」
上から知らない女性の声が聞こえた。
ヒューーーーーー
悠「ん?」
上を向くと煉瓦が落ちてきていた。
悠「うおっ!!」
ドガンッ
間一髪避ける。
女性「君、大丈夫?」
悠「はい。大丈夫です」
女性が上から心配そうに声を掛けてきた。
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