予感-昴side-

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沙耶はキョトンとしたかと思うとハッとした顔をする 「凛ちゃんですか?」 「あぁ…忙しいから代わりに渡してくれってな」 「わぁ~…ありがたいな…凛ちゃん…元気でした?」 「相変わらずだ」 「それは良かったです。じゃ、寒いので中に入りましょう」 風呂敷を受け取ると沙耶は先に中に入る 「天樹さん、どうぞ入ってください」 「あぁ…」 考えもせず、当たり前のように男の俺を部屋に入れるなんて… こいつ… 危なっかしいとは昔から思ってはいたもののこの油断… 全く…俺じゃなかったらどうなってると思ってんだ 中に入り居間に座って重箱の中のものを食べ始める 沙耶を見るとよほど嬉しいのか次から次へと食べ続けている 食い意地張りすぎだろうが
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