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クシャ…
前髪をかきあげ立ち上がる
ちょうどそこで俺の携帯が鳴った
『はい、天樹です』
『もしもし?私だ』
その声と口調で分かった
ウチの事務所の社長だ
『何です?』
『この間言っていた…』
話の内容は一ヶ月後に控えたライブのことだ
『ということで…打ち合わせをしたいんだが、来週の水曜空いてるかい?13時から始めたいんだが…』
手元のスケジュール帳で日程を確認する
『はい、大丈夫です。13時からですね。分かりました。沙耶にも伝えておきます』
『よろしく頼むよ』
『はい』
電話を切って沙耶に向き直る
何よりも愛しい存在…
そっと額にキスをして
打ち合わせのことを書いたメモを残し、その場を後にした
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