突然の…

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「沙耶…」 熱い吐息が…耳に… 「……っ、天樹さん…離してください。何でこんな…」 そう言うと、案外あっさりと体は解放された 天樹さんは向き直り 「人の気も知らないで何でそんな顔するんだよ…」 そう口にしたかと思うと、さっさと部屋を出て行ってしまった 「ちょ…天樹さん!!待って…」 慌てて後を追いかけるが、もうそこには彼の姿はなかった 何で…何であんなことを? 突然…抱きしめてくるなんて… 何一つ理由が思い当たらない それに…あの言葉 "人の気も知らないで何でそんな顔するんだよ" 私……
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