Secret love～秘密の恋～

予感

『ホント？何だか…最初の頃は恐い人だって言ってたのに…』

『うーん…慣れたかな？そういうのも』

『慣れるものなのかしらねぇ…』

『凛ちゃんだってそういうことあるでしょ？』

『まぁね』

『ところで、何の用だったの？』

『ちょっと沙耶の近況が気になって電話してみたんだけど…邪魔したんだったらごめんね』

『ううん、全然平気。仕事なんてほとんどないし』

『それで今日油断して仕事忘れたんだ？』

『だ…だからそれは言わないでって。もぉ…』

ハァ…とため息をつくと耳元でクスクスと笑う声が聞こえる

『凛ちゃんあんまり笑わないでってばぁ…』

『ごめんごめん』

そう言いながら少し微笑ましくなる

最近また少し生活も厳しくなってきてこうやって仕事以外で誰かと話すのは久しぶりなのだ

気分も晴れやかになってくる