愛する人

入院の前に…

もうすぐ６時

今日は由貴と帰るから仕事はきりあげて帰ろう

パソコンをとじてデスクを片付けてコートを着てロビーに向かう

由貴待ってるかな？

エレベーターが一階に到着して降りると予想通り椅子に座っている由貴がいた

『由貴！』

『あっ！冴ー！』

すっごく嬉しそうな顔

この顔が大好きだし守りたい

そう思いながらてを繋いで家路につく

『ねぇ冴？入院はいつからなの？』

『うーんとね、今週末からかな』

『急だね。
あのさ…１つだけお願い聞いてもらってもいい？』

『なに？』

『あのさ、冴が入院する前に籍、入れたいな』

えっっ？由貴？
今のってプロポーズ？

『へ？』

『だって、もう両親には挨拶してるし、冴が入院したら結婚のことなんて忘れちゃうでしょ？』

忘れることはないけどさ…
まぁ、両親には今年の夏に一応みたいな…

『だめかな？』

『いいけどさ…』

『嫌だった？』