1st☆stage

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「はぁ!?それ、本気でいってんの?……ありえなっ。俺、デブでキモい奴無理だから」 私は生まれて初めて恋をして、生まれて初めて告白をして、生まれて初めてふられた。 相手は同じクラスのイケメンで、誰にも優しかったあの子。 確かに私は当時太ってた。キモかったかもしれない。 別にあの子とどうにかなりたかったわけじゃない。 想いを伝えることが出来たら、それだけで十分だったのに。 あの子の言葉は私の心にただただ棘を刺していった。 ――ううん、違う。 私が自意識過剰だっただけ。 加藤千春、14歳。 初めての恋は涙の味だった。
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