もう一つの聖夜の奇跡

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その週末の土曜日。 美咲が俺のとこに泊まりに来ていた。 俺は思い切って切り出してみた。 「…なあ、イヴ、てかお前の誕生日だけど、何か欲しいものあんの?どっか予約とかしてメシ食うなら…もう遅いかもしんねえけど。」 「え?欲しいもの?…うーん、特にないけど。」 「はあ?何かあんだろ?言えよ。」 「はい?強制なの?ないからないって言ってんじゃん。だいたい、欲しいものは自分で買うわよ。」 「へえ、そうかよ。可愛くねーな。だったら、イヴはここで普段通りに過ごすわ。いいんだな?」 「うん。いいよ。私、ここがいい。」 …は?
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