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美咲の顔が固まる。
「…いやぁ、何でもない。ゆいってば、キャンドルと間違えて違うもの一緒にしちゃったみたい。あー、もー、ゆいってば。あははははは。」
「…ふーん。」
「お前、とことん嘘下手だな。貸せよ。」
俺が美咲の手からもぎ取ったもの。
「あ?キャンドルじゃねーか。…彼との甘い時間をさらに甘く?…彼女との熱い夜をより熱く?
…ふーん。これをあの室井がね?これを買うのにさぞ勇気が要っただろうな。なあ、美咲?友達の厚意を無にしちゃあダメだよな?」
俺が再び美咲の後ろから腕を伸ばす。
「ち、ちょっと!!待って!!…ご飯食べてからにしない!?普通、そうじゃない!?」
「はあ?そういうのに普通とかあんのかよ!?まあ、そんなんどっちだっていいわ。」
「…え。」
「なあ、美咲。俺もクリスマスムードってのが高まってきちゃってさ。…我慢が出来ないんだけど?」
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