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優しいキスの途中で美咲が唇をゆっくり開く。
美咲の体に熱がこもり始めて、俺を受け入れようとする。
開いた唇の間から、その中に埋まる美咲の舌を絡め取る。
神聖な儀式はやがて
熱く
甘く
キャンドルの魔法にかけられる。
美咲の体を抱き上げてベッドに寝かす。
薄暗い部屋の中で、背後で灯る小さな炎が俺たち二人の影をつくる。
影がどちらのものともわからないように
俺たちの体は溶け合うように一つになり
二人の一つの影は激しく揺れていた。
「…シンジ。」
「…シン…ジ。」
「シンジ。」
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