もう一つの聖夜の奇跡

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二人が昇りつめたその直後、炊飯器のまぬけなメロディがその空気をぶち壊す。 「ぶはっ。」 「あはは。」 美咲も俺も噴き出した。 「…炊けたね。」 「タイミングよくな。」 「あはは。」 「ぶは。」 美咲は服を身につける途中で俺を振り返ってキスをする。 「成瀬さん、だーいすき。」 …もう、『成瀬さん』かよ。 ま、そんなこと、どーだっていいんだけどよ。 『だーいすき』かよ。 俺は もっと好きだ。
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