24人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
*****************
そんな大好きな駿が、
今、
去って行こうとしている。
「ねえ、最後にキスして・・・」
どうして突然別れを告げられたかも分からない。
でも、こんなにも愛した駿は
きっと私の中から消えることはない。
だったら・・・何でもいい。
駿との最後の記憶を綺麗なものにしたかった。
無言で、私をグッと引き寄せ
いつも以上に深いキスを降らせる駿。
最後だなんて信じられないぐらいに
私を酔いしれさせるキス。
かすかに香るタバコの匂い。
これから同じ匂いがする度に
私は駿を思い出すのだろうか・・・。
最初のコメントを投稿しよう!