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「なんですか?本当は子作りする必要無く10年経ったら元の世界へ還せるのですが、魔方陣が使えるか分からないので《勇者の力<マテリアル>》が強い子を残して欲しいと言う王妃様のお言葉です」
「あの人か!薄々そういう人だとは思ってたけどやっぱりか!」
「頑張って下さいね。こちらも勇者様がズボズボアンアンピュッピュッ出来る人を探しますので」
「アンちゃんもか!?通報されてしまえ!!てかなんだその棒読みの擬音!?女の子なら恥じらいなさい!」
「羞恥プレイがお好みっと」カキコカキコ
「ちげぇええ!!メモするな!!」
椅子から立ち上がり叫びまくっていたら喉が痛くなってきた。
椅子に座り直しテーブルに肘を付き俯いて呼吸を整える。
クソ~、まさかアンちゃんが王妃様側だったとは、こっちに来てから初めて涼以外に全力でツッコミをしちまった。
「はぁ~、……アンちゃん、先に言っとくと俺はこの人だ!て決めた人以外とは付き合わないし子作りもしない。これは自分で決めた事だ」
「……それだと、困ります」
「俺は自分の理想を変える気は無い」
アンちゃんを真っ直ぐに見詰めながら言う。迷い無く、一直線に。
そういえば最初涼に話した時は逆海老を決められた覚えがあるな。それからは呆れられるだけだったが……。
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