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「だから読めるだけじゃなくて書けるように成らなくちゃ駄目だって!」
「読めるなら書かなくても問題無いだろ?だから大丈夫だ。よって勉強する必要無し」
「その理屈は可笑しい!」
今現在、村迄案内した娘っ子の家でお勉強中。
何故って?そりゃ村長が娘っ子を俺の保護者にしたからだよ。
全く何を考えてんだか。
「聞いてる!?涼!」
「はいはい聞いてますよ娘っ子」
「いい加減に名前を覚えなさい!」
「はいはい分かったよお姉ちゃん」
「分かってないじゃん!」
今朝初めて知った事で娘っ子は俺より1つだけ年上だ。
それで名前が、……えーっと、まぁそんなこたぁどうでもいい。
娘っ子の家は周りに大量に生えてる樹木で造られた木製だ。
水なんかは井戸に豊富に湧いてるから、そこから汲んでくる必要があるそうだ。
いやー、ファンタジー要素が皆無だ。
しっかしま~、この光景はまさに姉と弟だな。
弟に世話を焼く姉、を鬱陶しく思う反抗期の弟。
何処からどう見ても姉弟だなこれ。
「あのね~、……あ、もう鍛練の時間じゃない」
「鍛練?」
「ほら、昨日涼を追い掛けた人達は私合わせて《騎士団》なの。で、まぁ、そこの隊長をやってたりします」
「成る程。てかそれ鍛練じゃなくて訓練だ」
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