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「チェック」 裸の侍が宣言した。ドヤ顔で。第三者の僕が腹立つくらいのドヤ顔で。 「詰めが甘いな」 しかし、侍(裸)の相手であるふんどしを身につけて顔を隠している自称忍者は余裕のにじんだ声音で答える。 「チェックメイトだ」 なぜかのけ反り、相手を見下すような態度をとる。 「くっ、さすが伊賀者、私の敗けだ」 持っていく、と示されたのは僕である。 目だけを覗かせた変態忍者の発言は僕を戦慄させた。 「ウホッ、いい男♪」
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