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「そんなかしこまらなくてもいいんだぜ、仙崎少尉殿?」
口の端を歪め、にやりと笑みを浮かべながら室内に入ってくる少佐。
「ブリーフィングだ。遅れるなよ」
少佐は僕の肩をぽんと叩いて、床を蹴って室外に出ていった。
僕もそのあとを追うが、無重力にはまだ慣れきっていない。
艦内の壁に何度かぶつかりながらブリーフィングルームを目指すと、途中で先輩少尉を見かけた。
「千堂少尉」
階級は同じだが、こっちは後輩。先に挨拶をしようと思い、声をかける。
「あら、仙崎少尉」
千堂少尉の横に並び、一緒にブリーフィングルームに向かう。
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