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格納庫に向かうと、そこには愛機がいた。初めての実戦機、「疾風」。
まだ二回しか乗っていない。実戦に至ってはまだだ。
洗練された流麗なボディは極限まで表面積を抑え、滑らかなラインは耐弾性を向上するため。背中に背負われたランドセルには小型中距離ミサイルが積まれている。
「よう、ルーキー。いいこと教えてやる」
後ろから肩に手を回され、顔を向ける。横には次席指揮官の浅田大尉がいた。
愛煙家の彼の制服には、タバコの臭いが染み付いていた。
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