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「いや、あ、そっすか電車来ちゃうんで行きますね?」
卓真はその場を走り去った。
「残り1ヶ月悔いの無いように生きてください」
青年は聞こえるか聞こえないかの声でそっと呟いた。
卓真はなんとか電車に乗りこみ謎の青年の言葉を思い返した。
(さっきのは何だったんだろ?宗教の勧誘にしては変わってたな。てかいきなり死ぬって言われても実感わかねーしwまだ18だぜ?やりたいこと沢山ありすぎるのに死ねるわけねーだろw)
そんな事を思いながら電車を降り学校についた。
学校でも特に変わったこともなくいつものように授業があり、友達と話し1日が過ぎていく。
帰りのホームルームが終わり友達が近づいてきた。
「おい卓真どうせ暇だろ?このあとラーメン食いに行こうぜ。健太と幸介も来るからお前も来るよな?」
彼の名前は田中雄介。ちょっと小太りで背は小さめ卓真の友達である。
「特に用はないから行くよ」
友達らと一緒に校門をでて近くなラーメン屋に行った。
「世界史の飯嶋あいつマジでムカつくわー」
「わかるわあいつマジ生意気な態度で嫌だわ」
「てかさ4組の田村さんマジかわいいんだけど」
たわいもない話しをしながらラーメンを食べる4人。
「そういえばなんか今日の卓真浮ついてね?好きな人でも出来たんか?」
雄介は卓真に訪ねる。
「え、いやち、ちげーしそんな訳ねーだろっ。」
「図星じゃねーかよ。相手は誰だよ。」
「だからちげーし。もう食い終わったから会計しちゃおうぜ?」
そういって話しを曖昧に会計を済まし店をでる卓真達。
帰り道、健太と幸介と別れたあと朝の出来事を思い出し雄介にふと質問をしてみた。
「てかさお前ら余命1ヶ月って言われたらどうする?」
「俺はラーメン食べ歩くかな」
「雄介らしいな、食いすぎで寿命縮みそうだな。」
「急になんでそんな質問すんだよ。やっぱりなんか今日の卓真は浮ついてんな。悩みでもあんのか?」
「特に悩みは無いけどさ、何となく聞いてみただけ。」
雄介とも別れ、一人歩いていると朝の青年がまたも現れた。
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