バイトと私。

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「いらっしゃいませ。」 土日の昼は自動ドアの外まで客が並ぶほど忙しい。なぜならここはコーヒーが売りの少し影の薄い全国チェーンのコーヒーショップなのだから。 予想と遥かに違う光景に心が折 れそうになる今日この日も意外に楽しかったりする。 忙しい割りに時給は低い。なのになぜやめないのか。自分でも思う時がある。 でもそれはきっとここの人たちの人柄の良さに関係しているのだということだけはわかっている。 そんなことを洗い物をしながらぼーっと考えていると嫌な音がする。 ガシャーン。 (あ、また割った。) こういうこと最近多い。
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