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「たぶたつー!」
なんていつしか私たちについたコンビ名。
無邪気な女子高生の篠山さんが私とたつやさんを見て、結婚すればいいのに。と言ったことがきっかけで。
「いやー。田部さんはないっすよ。」
「たつやさんひど!…私もたつやさんなんて絶対ありえないから!」
「…ふふふ。結婚しちゃえばいいのに。」
「「絶対ない!」」
ほらハモった。って篠山さんの言葉に恥ずかしくなってちらっとたつやさんの顔を見たらちょうど目が合って。
いや、ないっすわ。なんて言われてしまったから余計に傷ついた。
仲が悪い訳じゃないと思う。むしろすごく仲良しだと思う。
だからさ、絶対ないとか言われたら傷つくわけで。
2年間。ずっと切磋琢磨してきた私たちだからこそ息ピッタリなのも仕方ないとか思うわけ。
「じゃ、たつやさん。なかはるさんをよろしくお願いしまーす。」
「だからたぶはるです。」
なぜ私がなかはると呼ばれるようになったか。そこにも篠山さんが関係していて。
田部さんとたつやさんが結婚したら中野春菜ですね!
と。突拍子もないことを言い出したのがきっかけ。
結婚しないから!そもそも彼氏いるから!という抵抗もむなしくいつしかなかはるさんと呼ばれるのが当たり前になってきていた。
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