2月14日 宮下
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2月14日。 その日の夕飯は、俺の好きなグラタンだった。 誕生日にも、クリスマスにも。 先輩はグラタンを作ってくれて。 特別な日のごちそうになりつつある。 二人だけの秘め事。 「まぁ、バレンタインだし……、一応……」 小さな声でつぶやいた先輩。 ほんのりと上気した頬で、そんなかわいいこと言わないで。 食べたくなっちゃうから。
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