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立ち止まってはならないんだ。
身体が冷たい。口の中も乾上がり、意識は遠退く。
さっきの声は何だったのだろう。
私は何をしたのだろう。
ここにいるのは何故だろう。
足に限界がきた。
痙攣を起こし、もう立てない。
「やめてー!」
「捕まえろ」「誰かー」
「人殺しが」「裏切りものめ」 「はっははバカだ」
怖い。
怖くて泣き叫ぶけれど、枯れきった身体からは、涙が出ない。
誰なんだよ!
「やくたたず」「ゴミめ」 「罪を償え」「あそこに隠れてるわ」
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