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足元には、白い花の絨毯。
どこまでも続いていく。
美しいと感じた。
天国だろうか。私はとうとう死んだのか。
雲の上のお城。そんな建物の壁であった。白い白い壁は、私のせいで汚れていく。
真っ赤な血に染まる。
花畑をじっと見つめていた。すると、誰かがいるようだ。白い花の中にいる漆黒の髪。
こちらに気づいているようだ。
知らない人。
自分が誰かも知らないのに、懐かしいにおいがした。
一歩一歩、近づいていく。白い花を足から流れる血が汚す。
吸い寄せられるように
近づいた。
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