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見覚えがあった。
彼女は私を見つめて、微笑んだ。
「待ってたよ。帰ろ」
「貴女は…。」
私は知らない彼女に戸惑いを隠せなかった。
「ワタシは私。」
にこりと笑う。
懐かしくて仕方なかった。次の瞬間には、彼女を抱きしめていた。
真っ白な彼女を
私は汚す。
彼女も優しく抱き反してくれた。
「ごめんね。」
私は何故か謝った。名前を知らない彼女に。
また、君を汚してしまう。ごめんね。
「お家に帰ろ。」
彼女は落ち着いた声で言った。
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