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俺は、立ち上がり制服をバタバタと叩く
その子を真正面に見て、初めて気付いた。
彼女は、生徒ではない
彼女が立つそこは、俺とはあまり縁のない場所
「入学早々、さぼり?」
初めて見るその人の笑顔は、不純な物は一切感じられないほどの笑顔だった。
「え、あ‥‥‥出たくなくて」
理由を持ち合わせていない俺は、付いて出た言葉を並べる
「ホームルームには、参加したほうがいいと思うな」
彼女がそう言うと、周りが騒がしくなっていた。
「友達沢山作ってね
はい、チョコあげるからいってらっしゃい」
彼女の言葉には、迷いがなく
俺の手に、チョコを渡すと奥にいってしまった。
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