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いつものようにアクイラは3つ下の妹と遊んで1日を過ごしていた。
その日は本当に平凡で平和な1日だった。
しかし、天気は急変し、村に太陽の光が差し込んで来なくなった。
狩りに行っていた人たちもぞろぞろと帰って来た。
天気が悪いと狩りが難航するからだ。
「アクイラ、フェラー。
こっちへ来てちょうだい」
祖母に呼ばれ、アクイラと妹・フェラーは祖母の近くへ寄った。
祖母の手には小さな縦笛があった。
笛を口につけ、ふーっと息を流し込んだ。
とても澄んで綺麗な音。
天気の悪い日はいつもこの笛を吹いて雲が通り過ぎるのを待つ。
だが、今日の雲は多くなっていくばかり。
減って行く気配が一向にしない。
祖母は吹くのをやめ、揺り椅子から立ち上がった。
「絶対にその場から一歩たりとも動くんじゃないよ。
少し外の様子を見て来るから」
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