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「それを聞いて安心したよ、おばあちゃん」
祖母は血相を変えて振り返った。
家のドアの前にはアクイラが立っていた。
「ごめんね、おばあちゃん。
私本当は全て知ってた」
祖母の「え?」という声には答えず、アクイラは淡々と続ける。
「私があの言い伝えのハーデスだってことも、おばあちゃんが天命を受けていることも、そろそろ限界だということも………」
アクイラは一呼吸置き、
「私が使命を果たさせないためには逃げ続けるしかないことも。
全て知ってた。
だからさ、おばあちゃん。
私、行ってくるよ」
アクイラは駆けてヘルメスの傍に行った。
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