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「この人と共にみんなが幸せに暮らせる毎日をつくるから。
今までありがとう」
アクイラは今までにない最高の笑顔で8年共に暮らしてきた祖母に別れを告げた。
そのまま祖母に背を向けて歩き出した。
泣き崩れる祖母を見ずに。
祖母は精一杯の声を出して叫んだ。
たった一言。
「いってらっしゃい」と。
祖母の声にアクイラは震えた声で「いってきます」と答えた。
ヘルメスは祖母に何か言おうとしたが、祖母が先に言葉を発した。
「あんたの言いたいことは分かっているよ、ヘルメス。
大丈夫。
もう2度とアクイラが戻ってこないのは分かっているから。
だけどね。
あぁでも言っておかないと、やっていけない気がしたんだ」
「…………長く、一緒に居すぎたな」
「そうだね。
長く居すぎた。
そろそろアクイラの元に行ってやんな。
あの子、あぁ見えて結構寂しがり屋だから」
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