緋の桜~清姫狂乱~

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「ははっ」  と一礼し、安島が去ると、屋敷内は再び華やぎで溢れた。  清姫の嘆きとは裏腹に…。  日も落ち、灯りがともされた頃、塞ぎこむ清姫の元に、やって来る者があった。人払いをしているので女中ではない。足音に、清姫はびくりと身を震わせ、叫んだ。 「誰じゃ!?こちらに近付くなと申しつけたはずじゃ」image=467547460.jpg
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