緋の桜~清姫狂乱~

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「清姫様?いかがなされました?」  唯一、清姫の異変に気付いた露草が、清姫の顔を心配そうにのぞきこんだ。 「わたくしは…側室になどなりとうない」  震えながら清姫は、露草にだけ聞こえるような小声でそう言った。 「姫様…」  
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