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わたしは机の上でうつ伏せになり、寝る体制に入る。
「七田、眠いの?」
隣から声がする。
「うん。」
さすがにこの天気じゃ起きてらんない。
ちらっと天城を見ると、笑っていた。
正確には、微笑んでいた。
その微笑みに心臓がドキッとする。
「ふーん…。んじゃ、おやすみ。」
ちょっと低めでからかいみを含んだ声に、優しく微笑む顔。
心臓に悪い。さらに胸は音を立てる。
「ん。おやすみ。」
わたしはこのドキドキを悟られないように腕の中に顔を埋める。
天城、あんたずるいよ…
わたしばっかり幸せ。
たまには、わたしもあんたを幸せにしたいもんだよ。
そう思ってるうちに、
わたしは眠りの中に落ちていった。
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