青木 翼

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ーーキーンコーンカーンコーン タイミングよくチャイムがなる。 クラス委員が号令をかけ、礼をしたと当時にクラスメイトが話し出す。 「翼さん、翼さん!」 同級生のくせに俺のことを"さん"付けするこいつ。 こいつこそが、授業中の視線の犯人。 "織田 祐一" 「何?」 こいつは俺の犬と言ってもいいほど高校入学当初から俺に構ってくる。 「今日は学食ですか?お弁当ですか?」 キモいとか思いながらも可愛いとか思ってしまうのはこいつのこういう性格と容姿のせいだろう。 「...学食。」 「本当ですか?!」 ぱあああっと顔を明るくする。 わかりやすいな、こいつ....なんて思いつつ。 「お前は?」 なーんて、馬鹿な質問してみる。 「僕も学食なんですよー!翼さん弁当だったら付き合わせたら悪いなーと思ってたのでよかったです。」 そんなことを笑顔で言うとにかっと笑った。
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