プロローグ

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――クラン救出から一時間後 ジュリアが呼んだ警察がやっと到着し、マサユキ達によって無力化された犯人達を護送車に乗せ、ギュンター、ジュリア、ユウコの三人に事情聴取を開始していた。 まあ正確に言えばギュンターに手柄を取られた警察官が絡んでいる。 「そもそも、なんだあの子供達は!」 その警官はマサキ達三人の方を指さして言う。 「警部さん。あなたの知る事じゃないのよ」 「なんだと!?」 「け、けーぶ!!!」 この警部の部下らしき男が慌てた様子で走ってきて、三人に向かって叫んだ。 「上からの直々の命令です。『この者達を即解放せよ』との事です!」 「ど、どう言う事だそれは!!!」 「はっ! 自分はこの命令を警部に伝えろとだけ……」 どう言う訳か分からないと言った表情で受けた命令を伝えた部下を怒りと困惑の混じった表情で見る警部。
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