プロローグ

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「ふ~ん……手ごわいわよあの翠の女性は」 ジュリアは少し笑いながら『頑張ってね』と言って、ユウコの所に行ってしまった。 それから暫くしてクランのSPを乗せた車も到着した。 「姫様。ご無事で何よりです。国王がお待ちです」 そう言って車のドアを開ける。 「待て。そこに居る二人も一緒に城へ、かなり深い怪我を負っている」 マサユキと翠の髪の女性を指さしながらクランはSPの男に言った。 「しかし……」 SPは躊躇した。 見知らぬ少年と女性を城に入れる事などこの男には判断できなかったのだ。 「早くしろ! あの二人は私の友人で、私を救ってくれた恩人だ!」 「……わかりました」 そう言って翠の髪の女性の下に駆け寄り事情を話し、2人に車に乗るようにと伝える。 「クラン。私達も!」 ベルフラウとアズマリアは車に近付きクランに言う。
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