第一小節 戦う理由

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「……う~ん。ここどこだ?」 天井を見つめながらは俺は呟いた。 最近このパターン多くないか? そう思いながら部屋を見渡すと、そこはいかにも高級そうな壁紙、絨毯、椅子、机などの家具が置かれていてまるで高級ホテルのスイートルームの様な作りだった。自分の上半身が裸なのは右肩を治療した為だろう。 「起きた?」 そんな事を考えていたら、自分の隣から声がした。 声の方に視線を向けると声の主であるトゥーナが横で寝ていた。 「トゥ、トゥーナ」 彼女の姿を見て驚いた。 毛布の下は何も着ていなかった…… 「こっちの方がいいでしょ? 色々と」 「い、一体その色々にどんな意味が込められているか聞きたいが今は服を着ろぉ!!!」 そう叫びながら一目散にベットから抜けだし、自分の着替えを探す……が見つからない。しかし何故かベットの近くにはトゥーナのものと思われる服や小さな黒い布切れ(?)が二つ無造作に落ちている。
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