未知との遭遇(しょうとつ)ー!

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じりりりりりり そんなけたたましい目覚ましの音から朝が始まった。 「ふあ~あ」 あくびを一つかき俺は目覚ましを止める。 「もう朝か…今日からまた学校行かなきゃいけねぇんだよなぁ」 ぶつくさ文句を言いながらも身支度を整える。 今日は4月6日 大抵の学校は始業式の日だ。 もちろん俺の学校も例外ではなく… 「こんなもんか」 顔を洗い寝癖を直し制服に着替える。 もう1年も同じことをしてきたのだからさすがに慣れてきたものだ。 「しかしいつ見ても派手に見えるなぁ…」 そういって俺は自分の制服姿(ブレザー)を眺める。 身長は160cmと、この年代の男子にしてはかなり小さいほう 髪はスポーツ刈りをそのまま伸ばして上がツンツンに立っている もともとスポーツをやっていたので太ってはいないが決して筋肉質でもない体。 んーやっぱり俺みたいな地味な奴にこんな派手なのはなぁ… 俺の通ってる学校の制服は白を基調としたブレザーでなんとなく制服=学ランのイメージが残っている俺には派手に見える。 「まあそんだけ有名な高校でもあるしな」 俺の通っている学校は大川学園といい近所じゃなかなか名が通った名門校だ。 中高一貫とか大学付属とかじゃないのに総生徒数は21000名ほどいる。 1学年7000人の、まあマンモス校ってやつだ。 で、俺はこの4月からその学校の2年生の湊誠一(みなと せいいち) よく名前と名前をくっつけたような名前だなって言われる。 ほっとけよな…
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