1:死ぬ意味と生きる理由

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 ユウナは腰近くまである黒い髪を左右で三つ編みにして、耳のそばで丸く束ねていた。  「カタツムリあたま」と陰口を言われていることは知っていたが、気にしていなかった。  一年の授業は、そんな陰口を聞いている余裕もなく、言い返す暇もないほど厳しいものだった。
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