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゚**やんごとなき姫君の雛祭り**゚
*…雛人形…*
◎内裏雛(だいりびな)あるいは親王(男雛、女雛)。そ れぞれ天皇、皇后をあらわす 正しくは親王と親王妃であ る。ただし、天皇にのみ許されている立纓の冠を戴いて いる雛が多い。
◎三人官女(さんにんかんじょ)。宮中に仕える女官をあらわす、内1人のみお歯黒、眉無し。(既婚者を意味する が、生涯独身の女官の場合には年長者という意味であろう)
◎五人囃子(ごにんばやし)。能のお囃子を奏でる5人の楽人をあらわし、向かって右から、謡(うたい)、笛(ふ え)、小鼓(こづつみ)、大鼓(おおづつみ)、そして太 鼓(たいこ)の順であり、右から楽器が小さい順番に並ん でいる。能囃子の代わりに5人、又は7人の雅楽の楽人の場 合もあり、向かって右から、羯鼓、火焔太鼓、笙、篳篥、 横笛 の順に並べる。
◎随身(ずいじん、ずいしん)。通称右大臣と左大臣。向 かって右が左大臣で年配者、向かって左が右大臣で若者で ある。いずれも武官の姿であり、正しくは近衛中将または 少将である。地味な衣裳をつけている随身(ずいしん)は年寄りで、女雛のお付きです。 これは、若く美しい女雛と恋仲になる心配がないという含みがあります。 派手な衣裳をつけている随身(ずいしん)は若くて体力に自身があるので、男雛 の付き人を務めます。矢大臣も参照→矢大臣(やだいじん)は、 神社の随身門の左右に安置さ れている、随身の装束をした2神像のうち、向かって左方 の弓矢をもっている神像。
◎仕丁(しちょう)あるいは衛士(えじ)。従者をあらわ し、通常3人1組である。それぞれ、日傘をかざしてお供す る係、殿のはきものをお預かりする係、雨をよける丸い笠 (かさ)を竿(さお)の先にのせてお供する係を分担して いる。向かって右から立傘(たてがさ)、沓台(くつだ い)、台笠(だいがさ)の順に飾る。怒り、泣き、笑いの 表情から、三人上戸(じょうご)の別称もある。月代を 剃っていることが多い。
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