゚**やんごとなき姫君の雛祭り**゚

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時の流れは止められず…… 「いよいよ明日…」 釣殿で親王は一人ぼんやり月を眺め呟いた。 「ここにおいででございましたか。明日は…」 「少将…明日は頼む…」 少将の言葉を遮るように発し、哀しげに微笑む姿が今宵の朧月のようで… 何も言わずち去ろうとする少将の背中に、親王は声を出す。 「『照りもせず     曇りも 果てぬ        春の夜の    朧月夜に      しくものぞなき』」 「ええ…今宵はまことに、可惜夜でございます」 少将は振り返りうっすらと笑う。 「『深き夜の     あはれを知るも       入る月の    おぼろけならぬ      契りとぞ思ふ』」 「親王…様?」 「今宵だけ…今宵だけ…」 親王は駆け出し少将にしがみつく。 「今宵だけ…叶えてはくれぬか?」 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 6から8pageは、お好きなpageに進んで9pageへGO♪ 6……あるレディ向け(私?って思ったら挙手) 7……純愛? 8……片想い?image=467794086.jpg
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