゚**やんごとなき姫君の雛祭り**゚

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**** 「あれで…本当によろしかったのでしょうか?」 少将はこれから親王の随身として赴く。 「昨夜の親王との目合いで、さすがに情が移ったか?」 おとなしく髭をたくわえた近衛中将が、少し背の高い少将を見上げた。 「そのようなことは…」 「親王様はずっとおぬしを想っておった…。あの視線の先に、いつもおぬしが……あっ…人が来るであろう」 少将は背後より中将を抱き締めた。 「夕べは…此度のこと、ご自分でお考えになったとは言え…ずっと私を想うてくださっていたのですか?目が赤うございます…」 少将はまわした手で中将の頬を撫でる。 「終わったら……」 「ええ、貴方様とともに…空の鏡を眺めましょう…」 中将は頬を撫でる少将の手に手を添える。 「ともに…明星までも…」 「はい。ずっと…」 見上げる中将に、少将は軽く口づけをした。 ――――――――――― 9pageにGO♪
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