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「おはようございます」
立野はあっという間に先生のところにたどり着くと、元気良く挨拶をした。先生は驚いた顔で立野を見る。
そういえば、先生はさっきまで急いでいたけど今はのんびりしている。まあ、僕には関係ないしどっちでもいいのだけど。
「おはよう。あら、あなたはさっきの」
あ、僕の顔覚えてたんだ。他にもたくさん人はいるし忘れていると思ってたよ。
「闇咲…お前抜け駆けをしていたのか」
抜け駆けって…嫌な言い方するな。
「あなた闇咲君っていうんだ」
「はい、こっちは立野です」
立野を指さしながら言う。
「おい、自分で自己紹介させろよ」
抜け駆けって言った仕返しだよ。
「闇咲君に立野君ね。私は佐藤 舞依よ。よろしくね」
「よろしくお願いします」
「闇咲よりも後に名前を呼ばれた…」
佐藤先生か、一応覚えておこう。あと、立野は細かいこと気にし過ぎ。
「佐藤先生!先生は副担任ですか?」
立野は気を取り直すように佐藤先生に聞く。
「ええ、一年B組の副担任になりました。実は今年から先生になったので不安なんですよ」
へー…今年から先生になったのか。いきなり副担任を任されたのは良い経験になるだろうね。えっと、一年B組だったか。
あれ?一年B組と言えば、僕と立野がお世話になるクラスだね。これはびっくり。
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