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「佐藤先生も一年B組ですか!」
立野のテンションがスゲー高い。気持ちは分からないこともないが、正直気持ち悪い。
「立野君もB組なの?よろしくね」
「はい!よろしくお願いします!」
さて、僕は自分の椅子に戻るかな。名前を聞くという目的も達成したし、僕がいなくても立野は大丈夫そうだし。ていうか、今となっては立野にとって僕は邪魔か。
「そろそろ僕は戻ります」
「お、そうか。ついてきてくれてありがとな」
「またね、闇咲君」
さっさと二人から離れる。さて、残った時間はのんびりしますかね。やることもやりたいことも無いし。
そんなわけで自分の椅子へと歩く。
さっきよりも人がかなり増えてるな…そんなに時間は経っていないのに満席に近くなってる。どうでもいいけど。
お、椅子が見えてきた…けど、人が集まってる?
「また、あんたと一緒の学校なんてね。本当についてないわ」
「あんたみたいなのがいると気分が悪くなるわ」
「そうよ、早く消えなさい」
ん?いじめか?先生がそこらへんにたくさんいるに度胸あるな。
さて、どうしようか。普段なら無視しただろうが、運悪く僕の椅子はあいつらが邪魔で座れない。仕方ないな…
僕はいじめっ子三人といじめられっ子に近づいた。
「誰よあんた。もしかしてこいつを助けにでも来たの?」
「あはは、超ウケるんですけど」
「ぷぷぷ」
三人目のぷぷぷって言った奴…全然顔が笑ってなかったぞ。あとの二人はムカついた。
「いえ、ここが僕の椅子なので。どいてくれないと先生にチクリますよ」
どかなくても同じクラスだったらチクるけどね。いじめとか嫌いだし。
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