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「チクるですって?私を?」
「この方を誰か知らないの?」
「ぷぷぷ」
あれ?たぶん初対面のはずだけどな。今更だけど三人の中でリーダーっぽい奴を見てみる。
んー…なんていうか、人を見下しているような目をしている。親が権力者なのかもしれない。あとは…よく見ると高そうなイアリングつけてる。金持ちなのかもしれない。彼女のことは知らないし、かもしれないとしか言いようがない。
まあ、それなりに特徴的な外見をしているし、話したことがあるのなら覚えていると思う。初対面だとは思うんだけどな。
もしかして有名人なのか?こんな田舎に有名人なんていないだろうと思ってその可能性は無いと判断していたけど、そういうことなのかもしれない。
有名人か、この町に誰かいたかな?思いつかないし適当にごまかすか。
「ああ、テレビで見ましたよ。すごいですね」
あれ?三人の頭の上にクエスチョンマークがついている。ような気がする。
「テレビ?何のこと?」
「あなたはふざけているのですか?」
「ぷぷぷ」
三人目の奴はぷぷぷが気に入ったのか?いや、そんなことはどうでもいいか。どうやら有名人と言うわけではなかったらしい。
それじゃああれか?親が権力者だから私もすげーって勘違いしている奴か?まあ、こいつの親が権力者だとは限らないけど。
っていうか、そんなことはどうでもいいんだよな。僕は早く座りたいだけだ。
「そろそろどいてもらえませんか?初日から問題を起こしたくはないでしょ?」
僕だって問題を起こしたくはないが、あまりに面倒くさいのならやむを得ない。
…ふう、どうやら先生が来たようだ。遅かったね。
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